
栃木県宇都宮市でパーソナルトレーニングジムを運営しています、株式会社イシトレ代表の石川です。
SNSで、がん予防に筋トレをオススメするポストをすると、医療従事者を名乗る方からご意見をいただく事があります。
「そんな話は聞いたことがない」
「素人は黙ってろ」
「これだから脳筋は」
散々な言われようです(笑)
私も根拠なく言っているわけではなく、ちゃんとしたロジックも理解していると思います。
ただ、医療ど素人が「がん予防に筋トレを!」と言ったところで、「これだから脳筋は」と言われるのは仕方ない事かなとも思います。
なので、今回の記事は、なぜがん予防に筋トレが良いのか、そのロジックを説明したいと思います。
がん細胞は毎日できている
健康な人の身体でも、がん細胞は毎日5000個程度出来ています。そして、毎日できているがん細胞を、免疫が排除します。免疫って素晴らしいですね。5000個出来るがん細胞を、免疫がすべて排除してくれるのです。
ただ、免疫が働かなくなると、5000個のがん細胞を4999個しか排除できないケースが発生します。1個だけ生き残ったがん細胞が増殖してがん化していきます。
がんは昔ほど不治の病ではありませんが、未だに日本人の死因の1位ですから、毎日発生するがん細胞をしっかり排除する必要があります。
筋トレが、がん予防に効率的なロジック
ここまで読んでいただいた方は、免疫がいかに重要かをご理解いただけていると思います。
筋トレをすると、その直後から血中に免疫細胞が増える事が確認されています。なかでもNK細胞という免疫細胞が筋トレ直後に反応し、増加します。NK細胞は血液に乗って全身をめぐり、がん細胞を探し、排除します。
また、筋トレをすることで、様々なホルモンが分泌されますが、筋肉から分泌されるマイオカインというホルモンがあります。このマイオカインは体脂肪を分解してくれたり、糖尿病の予防につながるとも言われていますが、抗がん作用もあると言われています。
筋トレすることでNK細胞、マイオカインが増えるので、これらががん細胞を排除してくれるので、筋トレはがん予防に効果的であると言えますね。
また、糖尿病患者は、糖尿病以外の人よりがん罹患率が高いと発表されています。筋トレは血中のグルコース(血糖)をエネルギー源として使うので、高血糖対策に有効です。
糖尿病予防にも筋トレは有効なのですが、糖尿病に罹患しなければ、がん罹患確率は上がりませんので、間接的にがん予防に筋トレが有効と言えるでしょう。
医療の進化により、寿命はどんどん延びています。人生100年時代とか言われていますよね。ただ、闘病生活が長くなれば、自分や家族の負担は増えます。
筋トレは他の生活習慣病予防にも効果的です。ぜひ筋トレを取り入れて、健康体をキープしていきましょう。