
栃木県宇都宮市でパーソナルジムを運営しています、株式会社イシトレ代表の石川です。
寿命には個人差があります。生活習慣などにより寿命が変わることは理解できますが、とある研究により、寿命を延ばすスイッチがあることがわかりました。タイトル通り、それがサーチュイン遺伝子なのですが、サーチュイン遺伝子を活性化させると寿命が延びると言われています。
今回の記事は、寿命を延ばすサーチュイン遺伝子のスイッチをオンにする方法についてお送りします。
小食が長寿と言われるわけ
アメリカのウィスコンシン大学で、アカゲザルを用いた実験が行われました。その実験は76匹のアカゲザルを2つのグループに分け、片方のグループには通常量のエサを与え、もう片方のグループは摂取カロリーを70%に抑えたエサを与えました。
結果的にはカロリーを抑えたグループが、病気の発症や死亡率が大幅に低かったという結果になりました。
この実験で注目されたのがサーチュイン遺伝子です。サーチュイン遺伝子は普段はオフになっていて、心身にある程度のストレスを与える事によりスイッチがオンになります。カロリー制限をしすぎると、当然、生命の危機を迎えます。サーチュイン遺伝子は危機的状況から生き延びようとする本能を目覚めさせることにより、スイッチをオンにするのではないかと考えられています。
サーチュイン遺伝子をオンにする方法
摂取カロリーを抑える事でサーチュイン遺伝子が活性化しますが、他にも活性化させる方法があります。
レスベラトロール
レスベラトロールはポリフェノールの一種で、サーチュイン遺伝子を活性化させる成分として知られています。赤ワイン、ぶどうの皮、ピーナッツの薄皮、ブルーベリー、ダークチョコレートなどに含まれていると言われています。
HIIT
HIITとは高強度インターバルトレーニングの事で、高強度の運動と休憩を繰り返すトレーニング方法です。短時間で運動効果が期待できることから注目されているHIITですが、サーチュイン遺伝子が活性化することも確認されています。筋トレや有酸素運動でもサーチュイン遺伝子が活性化することも確認されていますので、とにかくエクササイズをすることが良いみたいですね。
温冷刺激
熱ストレスや寒冷ストレスを与える事で、サーチュイン遺伝子が活性化することが確認されています。サウナで熱ストレスを与えた後、水風呂で寒冷ストレスを与えると、効率的にサーチュイン遺伝子を活性化させることが出来そうです。サウナの健康効果は、様々な研究で明らかになっていますが、サーチュイン遺伝子を活性化させることにも寄与していたようです。
便利すぎると、オフになる
文明は生活を豊かにさせますが、生物的には弱らせてしまう可能性があります。今の日本では飢餓はほぼ聞きませんが、食べ過ぎが原因で生活習慣病になり、合併症により亡くなってしまう場合もあります。
サーチュイン遺伝子は、生物的に生き延びようとする本能が働くときにオンになるように感じました。便利すぎる世の中で、自ら良いストレスを摂ることにより、サーチュイン遺伝子がオンになるようです。