まずは控えたい飲み物
宇都宮市内でパーソナルジム2店舗とミット打ち専門キックボクシングジムを運営している株式会社イシトレ代表の石川です。
パーソナルジムをご利用いただく方の約7割は減量目的で通われるのですが、減量するためには食事の改善も必須となります。ただ、食事「制限」ではなく、食べるものを選択していただく感じにはなりますので、空腹で耐えられないというようなことはありません。
当然、飲み物にもご注意いただくのですが、まずはお控えいただくのが清涼飲料水です。
清涼飲料水は異性化糖が含まれています。減量名に果糖ぶどう糖液糖などと書かれているものですね。この異性化糖のデメリットをざっくり説明すると、血糖値を急上昇させてしまいます。
血糖値が急上昇すると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンなのですが、血中のグルコース(ぶどう糖)を細胞に運びます。そして余ったグルコースを筋肉や肝臓に運び、それでも余ったグルコースを体脂肪に蓄積させていきます。つまり、太るという事ですね。
そして血糖値を急上昇させると、インスリンが大量に分泌します。大量に分泌されたインスリンが血糖値を急激に下げるとき、血管を傷つけると言われてます。この血糖値の乱高下を血糖値スパイクと言いますが、血糖値スパイクが動脈硬化や糖尿病の原因になるとも言われています。
清涼飲料水は太るだけではなく、健康リスクを考えたうえでも、控えた方がいいと思います。
カロリーゼロ飲料なら?
清涼飲料水をお控えいただくように説明すると、十中八九聞かれるのが、「カロリーゼロ飲料ならどうでしょう?」と聞かれます。
残念ながら、カロリーゼロ飲料も個人的にはお勧めしません。
ある実験で、双子の被験者に、片方は普通の清涼飲料水、もう片方にカロリーゼロ飲料を飲んで1週間生活してもらうというものがありました。結果としては、カロリーゼロ飲料を飲んでいた方が体重が増加してしまいました。
件数が少なすぎるので「カロリーゼロ飲料が太る」という結論にするには乱暴ですが、なぜこのような事が起きたのでしょう?
カロリーゼロ飲料は、その甘さを出すために人工甘味料を使います。有名なところではアスパムテール、スクラロース、サッカリンなどでしょうか。ちなみに、最近WHOがアスパムテールに発がん性の可能性があると発表したことでも話題になりましたね。
私も自分の身体で人体実験をしたことがありますが、カロリーゼロ飲料を飲んでも血糖値は上がりませんでした。「それならば太らないのでは?」と思うかも知れませんが、なかなかそうとも言えません。
甘いものが入ると、脳は糖が入ってきたと認識します。そしてフライングしてインスリンを分泌させます。血糖値が上がっていないのにインスリンが分泌されてしまうと、血糖値が下がりすぎてしまいます。血糖値が下がりすぎると低血糖という状態になります。低血糖になると、震えが出たり意識障害が出たりします。血糖値が下がりすぎるのは人間にとって危ない状態なのです。
なので脳は「今低血糖だから、何か食べないと危ないよ」と指示を出します。そして、食べてしまうのです。
飲み物は常温の水がおすすめ
飲み物は必要なので、清涼飲料水やゼロカロリー飲料ではなく、常温の水を飲むようにしましょう。味がないと飲めないという人は、少量のリンゴ酢を入れてみてください。若干風味が出るので飲みやすくなるかも知れません。