
栃木県宇都宮市でパーソナルジムを運営しています、株式会社イシトレ代表の石川です。
厚生労働省のデータによりますと、2022年時点の認知症の人数は約443.2万人で、今後も増加してくことが予想されています。
認知症になると、普通の社会生活が送れなくなるだけではなく、一緒に生活する家族の負担も増えてしまうので、絶対になりたくないですよね。
加齢に伴い、認知症リスクは増していきますが、筋トレで認知症が予防できると聞いたら、信じられますか?
一見、筋トレと認知症予防に、何も関係無いように感じますが、科学的根拠も掲示しながら説明していきたいと思います。
Resistance Training and Executive Functions: A 12-Month Randomised Controlled Trial
まずこちらの研究ですが、無作為に抽出された高齢女性を対象に、12週間の筋トレを実行した結果、選択的注意と対立解決の実行認知機能が向上しました。
なぜ、認知機能は向上したのでしょうか?
筋トレを行うと、BDNFという物質が生成されますが、これらが脳の認知機能の改善に役に立つという見方が有力とされています。
BDNFが脳に与える影響は、主に3つあると言われています。
①神経細胞を育てる
脳の神経細胞は、情報を伝える「電線」のようなものです。
BDNFはその電線のカバーを修理したり、新しい枝を増やしたりしてくれる物質です。
だから、BDNFが増えると脳のネットワークが強くなり、情報が通りやすくなります。
例えるなら、古い電線を新品に交換して、信号がスムーズに流れるようにする感じです。
②記憶や学習を助ける
BDNFは特に**海馬(かいば)**という“記憶を作る場所”に多くあります。
BDNFが多いと、**新しい神経回路を作る力(神経可塑性)**が高まり、
「覚える」「思い出す」といった力がアップします。
物事を思い出す時にBDNFが多いと、思い出せるようになります。
③脳をストレスから守る
ストレスが続くと脳の神経が疲れてしまいます。
でもBDNFは、神経をストレスや炎症から守るバリアのような働きをしてくれます。
そのため、BDNFが多い人は気分の落ち込みが少ないこともわかっています。
つまりBDNFは脳を守ってくれるのです。
BDNFを増やすには?
筋トレでBDNFが増えますが、他にも「日光を浴びる」「新しいことに挑戦する」などでも増えます。
特に、新しいことに挑戦すると脳に刺激が入りますので、とても良いのではないでしょうか。





