栃木県宇都宮市でパーソナルトレーニングジムを運営しています、株式会社イシトレ代表の石川です。
先日、外食したときに、隣の席で食事をしていたグループの会話が聞こえてきました。その中の一人が、何やら健康診断で空腹血糖値の数値が高く、生活習慣を見直すように言われたそうです。でも、その方は「糖尿病になってもかまわないので、好きなものを食べ続ける」と仰っていました。
その方の人生なので、他人にとやかく言われたくないでしょう。もちろんその方に私がその場で何かを言うようなことはありませんでしたが、
「勘弁してよ・・・」
と、心の中で思いました。
今回の記事では、なぜそのように思ったのか、そのような方が増え続けてしまうとどうなるかにつていまとめてみたいと思います。
日本の医療費は、増大し続けている
日本の国民医療費は増大し続けていて、2021年の国民医療費は45兆359億円でした。日本は国民皆保険制度なので自己負担率は低いのですが、保険料だけでは賄いきれず、国費が投入されています。医療費の約4割が税金で賄われているのです。国の一般会計歳出の1割が医療費に充てられています。国民皆保険で毎月保険料を納めているのにも関わらずです。
糖尿病などの生活習慣病は医療費が高い
医療経済研究機構の調査によると、糖尿病患者一人当たりの平均的な医療費は、年間24.7万円(平成15年度:3割負担では7.4万円)と報告されています。ただし、これはあくまで平均値であり、その症状によって大きな差があります。
その他の生活習慣病も、治療期間が長期にわたるものや医療費が高額になるものも多いので医療費はかなり高額になりがちです。
人工透析は年間約480万円
糖尿病の合併症などで人工透析が必要になる場合がありますが、年間治療費は約480万円と言われています。もちろん保険適用になりますし、自治体の補助金などもありますので、自己負担が月1万円程度になるケースもあるようです。逆を返せば、自己負担以外の部分は保険金や税金で賄われているのが現状です。
増税路線の日本、我々国民が出来る事は?
日本は増税路線です。増税が決まるとSNSの反応を見ると総スカンです。もちろん私も嫌です。これからも増税はし続けるでしょうけど、少しでも増税を抑えるために、我々国民が出来る事は、生活習慣を見直して、健康になる事ではないでしょうか。
健康を出来る限りキープして、医療費や介護費を抑える事が出来れば、増税を抑える事が出来るのかなと考えられます。
生涯楽しむために、節制をするという考え
こんなところで言う事ではないかも知れませんが、私はお酒が好きです。お酒が好きなのですが、不摂生に飲み続ければ、やがて肝硬変などを患うかも知れません。肝硬変になってしまえば、その後の人生でお酒を飲めなくなってしまうかも知れません。
なので私は、一生お酒を楽しむためにも、節制をしています。
人生を楽しむために絶対的に必要なものは、健康な身体です。お金があっても健康な身体でなければ、旅行に行くことも出来ないし、おいしいものを食べる事も出来ません。生涯楽しみつくすためにも、節制した生活を続けた方が絶対に良いと、私は思います。
なので、「糖尿病になってもかまわないので、好きなものを食べ続ける」というのは、マジで勘弁してほしいです!